(巻十九)夜の蟻迷へるものは弧を描く(中村草田男)

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6月16日土曜日

“弧を描く”という表現で思い浮かぶのは野球の外野手、特に中堅手の大飛球を追う動きであります。
一度は頭上を抜かれないように後退しながら左又は右に飛んだ打球を追い、最後はやや前進しながら捕球する。
この“迷いのない”外野手の動きは見ていて誠に安心です。

一振りのセンターフライ夏終る(八木忠栄)

梅雨であるので洗濯物がなかなか乾かない。わが家の洗濯機には乾燥機能はついていないのでストーブの前にかざして幾らかでも湿り気を取ろうとする。
確かに温かくはなるが、乾燥の度合いが増したとは思えない。だが、そうせよと申しております。

洗濯の干し方にもある妻の意地(望月富子)

細君が押入れの中の整理をして、古いアルバムを見せてくれた。幼稚園のころから結婚式までの写真である。
褒めろと云うので褒めた。「オイラと知り合ってから随分綺麗になったんだね!」と。

妻二タ夜あらずタ二夜の天の川(中村草田男)

今日読み終えた(コチコチ終えた)retirement
planの記事に以下のパラグラフがあった。

If you don't start benefits at “full retirement age” - say, 66 - and wait until 70, when the monthly payments are higher, how long will it take to make up for the lost money? Using my own estimates from Social Security, I determined the answer: My personal “break-even point” 12 years.

つまり、年金の受給開始年齢66歳が受給を70歳まで遅らせた場合の損得勘定をしているのであるが、この記事によれば12年以上生きれば得するそうである。この話はアメリカの制度の話だが、続くパラグラフで、平均寿命を84歳に置いていると書いてある。数字の上では遅らせて受給した方が総額で得すると言えないこともないようだ。どうでもいいが!

サルビアを咲かせて老後の無計画(菖蒲あや)