「ルーティーン:私の、ふだんの一日 - 内田正治」タクシードライバーぐるぐる日記 から

「ルーティーン:私の、ふだんの一日 - 内田正治」タクシードライバーぐるぐる日記 から 朝7時すぎ、50台ほどのタクシーが動き出す。「A勤」の出庫の時間だ。10台ずつが数珠つなぎで間隔を置かず一般道へ出ていく。さあ、またタクシードライバーの一日が始ま…

(巻四十)妻はいまローマ辺りかおでん酒(会田恥芽)

4月2日火曜日 (巻四十)妻はいまローマ辺りかおでん酒(会田恥芽) 穏やかな晴れ。朝家事は無かったが、大学合格発表号のアエラほかを買ってきてくれと頼まれアリオと駅前のリリオに歩いた。途中、クロちゃんに挨拶。スナックを食べず。体力を蓄える季節は終っ…

自画自虐

月初めなので蓮光寺さんの掲示板にお参りした。 お言葉は「生えて困る草を 勝手に雑草と呼んでいました。」でした。 私はお言葉を「お前は自己中であるぞ!」と解しましたが、それを戒めているのか戒めていないのか私にはわかりません。 Since it was the be…

(巻四十)自らを頼む明け暮れ年新た(楠元輝子)

4月1日月曜日 (巻四十)自らを頼む明け暮れ年新た(楠元輝子) 曇り晴れ。朝家事は洗濯、外干し。玄関掃除、ベランダ掃除。 昼飯喰って、一息入れて、散歩。葛飾野高校のグランドでは野球、修徳学園ではサッカーと部活。白鳥のファミマで珈琲を喫す。今日はホッ…

随筆筆写控え帳

随筆筆写控え帳 「酒の讃と苦笑 - 若山牧水」ほろ酔い天国 から 「「エサ」と酒 - 中島らも」ほろ酔い天国 から 「魂のサバイバル - 吉田類」私の「貧乏物語」 から 「最初の一歩は自分の心から - 高田明」私の「貧乏物語」 から 「無口なほうですか? - 村上…

「酒の讃と苦笑 - 若山牧水」ほろ酔い天国 から

「酒の讃と苦笑 - 若山牧水」ほろ酔い天国 から それほどにうまきかとひとの問ひたらば何と答へむこの酒の味真実、菓子好の人が菓子を、渇いた人が水を、口にした時ほどのうまさをば酒は持っていないかも知れない。一度口にふくんで咽喉を通す。その後口に残…

(巻四十)亡き人のよき文を読み冬に入る(小野田健)

3月31日日曜日 (巻四十)亡き人のよき文を読み冬に入る(小野田健) 晴れ。無風。桜咲く。朝家事は掃除機がけ。台所の敷物を通路で叩いたときに桜通りを見下ろすとチラホラと開いていた。 桜通りを通って生協へ。ここの桜は高いところに咲くので、“親近感”が湧…

自画自虐

「「エサ」と酒 - 中島らも」ほろ酔い天国 から

「「エサ」と酒 - 中島らも」ほろ酔い天国 から 内田百閒という頑固じいさんがいて、この人の随筆を僕はヒマがあるとよく読む。実に文句の多いじいさんで、初見は嫌な感じなのだが、何度も読み重ねるうちにそのワガママ言い放題の奥から愛らしい子供っぽさと…

(巻四十)行く先はどこでもよくて春の水(仲寒蝉)

3月30日土曜日 (巻四十)行く先はどこでもよくて春の水(仲寒蝉) 晴れ。朝家事は洗濯。黄砂とかで部屋干しに致す。方向音痴の細君は白鳥生協への冒険に出かけて一度道を間違えただけで無事帰宅。 眼疲れでお絵描きを控えていたが、一枚描いてみた。ボチボチ行…

自画自虐

(巻四十)春がきて日暮が好きになりにけり(黛執)

3月29日金曜日 (巻四十)春がきて日暮が好きになりにけり(黛執) 朝は小雨。朝家事は掃き掃除と新聞片付けなど室内整理。昨日の洗濯物をストーブにかざして乾かす。 昼飯喰って、一息入れて、座椅子に移ってウトウトする。雨は上がったが、散歩には出かけずに…

「魂のサバイバル - 吉田類」私の「貧乏物語」 から

「魂のサバイバル - 吉田類」私の「貧乏物語」 から 永代橋を渡った隅田川の東側は門前仲町・通称門仲[もんなか]。ここには、昭和レトロの匂う飲み屋横丁が残っており、深川、両国、木場と時代がかった町名が隣り合う。誰かがこの下町界隈を“人生の吹き溜ま…

(巻四十)時かけて粽をほどき余命減る(出口善子)

3月28日木曜日 (巻四十)時かけて粽をほどき余命減る(出口善子) 曇り。朝家事は洗濯。風はないので外に干す。生協に買い物に行った細君が「やっと、仏花がなくなったわ」とカーネーションとガーベラを買ってきた。 明日は荒れ模様とのことなので私も入れ換わり…

(巻四十)年寄は風邪引き易し引けば死す(草間時彦)

3月27日水曜日 (巻四十)年寄は風邪引き易し引けば死す(草間時彦) 晴れ。久しぶりの晴れ。昨日の洗濯物を外に干す。細君は美容室に出かけた。腎臓のために飲み続けている麦茶をちょっと心配しながら、これも食べつづけている胡麻煎餅で、いただく。 細君外出…

「最初の一歩は自分の心から - 高田明」私の「貧乏物語」 から

「最初の一歩は自分の心から - 高田明」私の「貧乏物語」 から 僕が生まれたのは一九四八(昭和二三)年、日本が戦争に負けて三年後のことです。その当時の暮らしを振り返ってみると、日本が今のように恵まれた状態になかったことは確かです。僕はずっと家電を…

(巻四十)それとなく事を済ませて鳥の恋(仁平勝)

3月26日火曜日 (巻四十)それとなく事を済ませて鳥の恋(仁平勝) 雨。朝家事は洗濯、部屋干し。昼飯喰って、一息入れて、暖房部屋に籠る。眼を休め、耳を使うように努める。郵便受けまで降りたが強雨だ。 夕食のお手伝いは、スナックエンドウとブロッコリーを…

(巻四十)かき氷味無き場所に行き当たる(小野あらた)

3月25日月曜日 (巻四十)かき氷味無き場所に行き当たる(小野あらた) 小雨。今年の三月は異常だ。開花予想は大外れ。強風と雨の多い楽しくない春だ。 朝家事は掃き掃除、洗濯物乾かし、その後、明日も雨だと云うので、霧雨の中を生協へ朝食品などを買いに出か…

「無口なほうですか? - 村上春樹」暮らしの文藝・話しベタですが・・・ から

「無口なほうですか? - 村上春樹」暮らしの文藝・話しベタですが・・・ から あなたはよくしゃべるほうですか、それともわりに無口なほうですか?僕はどちらかというと無口です。状況次第、相手次第で口が滑らかになることもあるけど、普段はろくすっぽしゃ…

(巻四十)歳月の流れてゐたる裸かな(太田うさぎ)

3月24日日曜日 (巻四十)歳月の流れてゐたる裸かな(太田うさぎ) 曇り。朝家事は洗濯。曇りながら外干し致した。午後からは天気が崩れるというので今日で取置き期限の本を受け取りに図書館へ出かけた。ついでに生協に寄り寝酒用のチョコレートほか菓子を買う。…

自画自虐

(巻四十)できることできないことに春がくる(徳永政二)

3月23日土曜日 (巻四十)できることできないことに春がくる(徳永政二) 小雨。朝家事は掃除機がけ。11時ころ雨の合間を縫って買い物。今日でバナナが切れたのでバナナほかの朝食用品を飼う。気のせいか爺さん客が多い。 昼飯喰って、一息入れた。四日ぶりに納…

自画自虐

(巻四十)煩悩や地平の月の暮れまどひ(三島ゆかり)

3月22日金曜日 (巻四十)煩悩や地平の月の暮れまどひ(三島ゆかり) 晴れ。朝家事は洗濯、一部部屋干し。駅前まで鍋を買いに出掛けた細君がついでに牛肉の切り落としと真鯛の刺身を買って帰ってきた。ケチの財布の紐が弛むのは心配である。 で、その刺身と昨晩…

自画自虐

「動物を“仲間”と感じる瞬間 - 小林朋道」暮らしの文藝・話しベタですが・・・ から

「動物を“仲間”と感じる瞬間 - 小林朋道」暮らしの文藝・話しベタですが・・・ から 元日の翌日、研究室で正月を越させたシマリスやアカネズミ、コナラやクヌギの世話をするため大学に行った。昼を大分過ぎてひととおりの仕事を終え、帰宅すべく駐車場に向か…

(巻四十)夜の航武器のごとくにバナナ持ち(金子兜太)

3月21日木曜日 (巻四十)夜の航武器のごとくにバナナ持ち(金子兜太) 晴れ。朝9時過ぎに地震があった。葛飾区は震度3だそうだ。携帯の地震警報が鳴ったので、これは一大事かと思ったが震源の茨城でも5弱だったとか。まっ、無事で何より。細君は地震のあと買い…

自画自虐

「無言の言葉 - 白洲正子」暮らしの文藝・話しベタですが・・・ から

「無言の言葉 - 白洲正子」暮らしの文藝・話しベタですが・・・ から ある明け方、雪景色がおもしろいので、ふと思い立った(津田)宗及[そうきゆう]が、利休のもとをおとずれた。はたして、露地の戸が細めに開き、香のかおりがただよう茶室にともしびの影が…

(巻四十)ビール苦く葡萄酒渋し薔薇の花(正岡子規)

3月20日水曜日 (巻四十)ビール苦く葡萄酒渋し薔薇の花(正岡子規) 晴れ。朝家事は洗濯と掃き掃除、そのあと買い物。戻ってオープン・サンド用に卵を茹でた。 日頃は前夜の残り物と納豆の昼飯のところ、オープン・サンドは旨し。昼飯喰って、一息入れて、荒れ…