2020-07-31から1日間の記事一覧

「面白さに拘り続けた人 - 筒井康隆」新潮社 不良老人の文学論 から

「面白さに拘り続けた人 - 筒井康隆」新潮社 不良老人の文学論 から昭和四十二年、丸谷才一は貝殻一平の名で読売新聞に大衆文学時評を連載していた。この頃から彼は日本の私小説的な暗い近代文学を嫌っていた。ここでわが「ベトナム観光公社」が山田風太郎…

(巻二十六)去りがたし話題きりなし春炬燵(田原和之)

(巻二十六)去りがたし話題きりなし春炬燵(田原和之) 7月30日木曜日 九時半ころ緊急地震速報が着信し、区の拡声器が“大地震、大地震”とわめいた。 ついに地震でとどめを刺されるのかと身構えたが、揺れを感じなかった。この場合はヒットするより空振りがよ…