2022-01-03から1日間の記事一覧

巻三十一立読抜盗句歌集

巻三十一立読抜盗句歌集 日の丸を掲げる勇気大旦(松岡耕作) もはや子に歩を合せ得ぬ残暑かな(木村進) 洋梨の疵を向こうに向けて置く(池田澄子) 学友の頃なる夫の書を曝す(山田弘子) 熟柿皆承知年貢の納め時(高澤良一) 吊し柿こんな終りもあるかしら(恩田侑布…

(巻三十二)素袷やそのうちわかる人の味(加藤郁乎)

(巻三十二)素袷やそのうちわかる人の味(加藤郁乎) 1月2日日曜日 健やかに安眠いたし、記憶に残るような夢は見ずに目覚めた。よかった、よかった。 初夢や金も拾わず死にもせず(漱石) よい夢も悪い夢も要らない。「何事もないのに越したことはない。」とい…