2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻三十九)束の間の自由を得たり木の葉舞ふ(田中節夫)

12月15日金曜日 (巻三十九)束の間の自由を得たり木の葉舞ふ(田中節夫) 小雨。朝家事は洗濯・部屋干し。 昼飯喰って、一息入れて、再聴、再読、散歩には出掛けずコチコチ読書。 夕方、調理の手伝い。鍋の番と唐揚げ用鶏肉を焼く。鍋は野菜スープでニンジンの…

「『「平穏死」のすすめ-石飛幸三』の解説 - 日野原重明」講談社文庫 『「平穏死」のすすめ』から 

「『「平穏死」のすすめ-石飛幸三』の解説 - 日野原重明」講談社文庫 『「平穏死」のすすめ』から いったい、いつのころから日本人は安らかに逝くことができなくなったのかと、本書を閉じて読者は宙を見つめるのかもしれません。日本人の多くが最期を家か施設…

(巻三十九)車中みなスマホの穴に籠る蛇(中沢弘基)

12月14日木曜日 (巻三十九)車中みなスマホの穴に籠る蛇(中沢弘基) 晴れ。今日を最後にしばらく天気がよくないとかで、いろいろと家事を仰せつかったがベランダの溝[ドブ]浚[サラ]いは疲れた。道具がないから庭シャベルとスポンジタワシでしゃがんだまま…

(巻三十九)来し方を顔に刻みて日向ぼこ(草か光代)

12月13日水曜日 (巻三十九)来し方を顔に刻みて日向ぼこ(草か光代) 晴れ。朝家事は洗濯・外干し。 図書館ネットで予約した文庫本2冊が塩漬けになっている。1冊は11月28日に予約した『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか-食材と料理のサイエンス-(新潮文庫)…

「王子さくら新道 - 植田実」集合住宅物語 から

「王子さくら新道 - 植田実」集合住宅物語 から 飲食店で、いちばん長く付き合っているのはどこかといえば、新宿西口、線路沿いにある岐阜屋だ。学生のころ、ラーメンを食べるといえばここしかなかった。平成十一年(一九九九)十一月に全焼。隣りが火元だった…

(巻三十九)足の向くままに歩きて朧なり(今村杏太郎)

12月12日火曜日 (巻三十九)足の向くままに歩きて朧なり(今村杏太郎) 雨。洗濯物は部屋干しのまま。朝家事は掃除機がけ。 10時半ころから例の代理人のことを教えて貰おうと厚労省の㈹に電話をした。やっと繋がったのが11時10分。だが、担当者が電話中でしばら…

「縁台ばなし - 里見弴」里見弴随筆集

「縁台ばなし - 里見弴」里見弴随筆集盛[も]りこぼれんばかり堆[うずたか]く品物を飾りたてた荷車を、悠暢にゆっくり挽[ひ]いて来る、よろず荒物屋、轅棒[ながえぼう]にぶらさげた鈴をガランガラン鳴らして煮豆屋、檻の熊を人寄せに薬売り、鰯こー、…

(巻三十九)秋深し焔の芯に置く土鍋(大塚迷路)

12月11日月曜日 (巻三十九)秋深し焔の芯に置く土鍋(大塚迷路) 曇り。細君は眼科にお出掛けになる。で、昼はカップきつねうどんとパック赤飯。瞳孔を開いての検査があったとか。 昼飯喰って、一息入れたあとお役所に問い合わせの電話を入れた。薬事関係で代理…

(巻三十九)さんま焼く古き団地の換気扇(西本郁子)

12月10日日曜日 (巻三十九)さんま焼く古き団地の換気扇(西本郁子) 穏やかな晴れ。朝家事はなし。朝食用品を買いに生協に出かけ、往復でトイちゃんに一袋ずつ。跨ぐコンにやるよりは喜んで食べてくれるトイちゃんやクロちゃんにあげよう。 俳壇を届けてくれた…

(巻三十九)名を名乗りあふこともなく草毟る(神戸千寛)

12月9日土曜日 (巻三十九)名を名乗りあふこともなく草毟る(神戸千寛) 晴れ。朝家事は洗濯、ベランダ側溝掃除、風呂排水口掃除。 昼飯喰って、一息入れて、散歩。図書館で3冊借りたが、外れだ。クロちゃんに三袋。額の傷はふさがったようで、よかった、よかっ…

「元素とは何か - 編者 桜井弘」元素118の新知識第2版 BLUE BACKSから

「元素とは何か - 編者 桜井弘」元素118の新知識第2版 BLUE BACKSから 現代文明が高度に進歩し、それにともなってさまざまな考え方が花開く時代になればなるほど、われわれは自らを考える機会を失ってきているように思われる。現代という時代に囚われたわれ…

(巻三十九)色恋の一歩手前の秋の風(浅川正)

12月8日金曜日 (巻三十九)色恋の一歩手前の秋の風(浅川正) 晴れ。朝家事は細君の綿毛布洗濯補助、玄関・通路の掃き掃除、リビングのベランダ側のスライドドアに潤滑剤を塗布した。潤滑剤塗布では2年近く前の2月26日に潤滑剤を床にも撒き散らして、それに滑…

(巻三十九)教卓に誰ぞ置きたる檸檬あり(井上睦子)

12月7日木曜日 (巻三十九)教卓に誰ぞ置きたる檸檬あり(井上睦子) 早寝早起きで英聴がはかどる。ビデオの流し聞きと相まって聴解力が上がったように思う。隙間の言葉が浮かんでくるので、そうだったのか!と思うこと多々。 晴れ。朝家事は洗濯。昨日小便を引…

(巻三十九)痩馬を飾り立てたる初荷かな(正岡子規)

12月6日水曜日 (巻三十九)痩馬を飾り立てたる初荷かな(正岡子規) 本日から巻三十九に入りました。 朝方小雨、9時過ぎから晴れ。 風呂の排水口が詰まり水が溢れて風呂場の長靴がプカプカした。原因は管ではなく余分に網の上に貼り付けている紙フィルターの目…

「元素118の新知識のまえがき - 編者 桜井弘」元素118の新知識第2版 BLUE BACKSから

「元素118の新知識のまえがき - 編者 桜井弘」元素118の新知識第2版 BLUE BACKSから 〈第1版〉のまえがき 現代に生きる私たちは、毎日の生活や広大な宇宙が、最も基本的な要素としての“元素”から成り立っていることを知っている。私たちは、自然界に存在す…

巻三十八立読抜盗句歌集

兎も片耳垂るる大暑かな(芥川龍之介) 草刈女爪の罅(ひび)まで草の色(中神萌子) 一切を拒否して毛虫焼かれけり(小池義人) すぐそこといはれて一里豊の秋(八染藍子) 名月やうさぎのわたる諏訪の海(蕪村) とんぼ釣り今日はどこまでいったやら(千代女) 警笛に遅…

(巻三十八)去年今年変らぬ杖の置きどころ(谷口智行)

12月5日火曜日 (巻三十八)去年今年変らぬ杖の置きどころ(谷口智行) 曇り。細君は歯科の定期検診に出かけた。独りで、アカデミックで難解なビデオを観て過ごす。素人を相手にしているのならある程度はついて行けるが玄人相手に流している番組だと内容について…

(巻三十八)人間の為すこと怪し神の留守(小池?)

12月4日月曜日 (巻三十八)人間の為すこと怪し神の留守(小池?) 晴れ。朝家事はなし。細君は生協へ。で、生協から宅配弁当のチラシをもらって帰ってきた。やはり食えそうな弁当となるとご飯なしで740円になる。他もやはり700円はしているようだから、今はそ…

「『孤独という「ふるさと」』(著者は文中に掲載)の書評 - 松山巌」松山巌書評集 から

「『孤独という「ふるさと」』(著者は文中に掲載)の書評 - 松山巌」松山巌書評集 から〈戦後特に子に捨てられる親が多くなった一因として、親の方のヒガミやヤケが生まれ、忍従やアキラメを失った事実を指摘しうるという点に於て、これこそは戦争が生んだ特異…

(巻三十八)外を見て障子を閉めてをはるなり(今井杏太郎)

12月3日日曜日 (巻三十八)外を見て障子を閉めてをはるなり(今井杏太郎) 晴れ。朝家事多々。布団カバー洗濯補助、自分の洗濯、スーツ干し、拭き掃除、買い物。 昼飯を喰いながら俳壇を拝見。 分からないことが楽しい秋深し(かとうゆみ) 口利かぬ妻へみかんを…

「民訴法 婚姻費用分担の審判の前提事項たる父子関係存否の判断 - 西南学院大学教授 濱崎録」法学教室2023年11月号から

「民訴法 婚姻費用分担の審判の前提事項たる父子関係存否の判断 - 西南学院大学教授 濱崎録」法学教室2023年11月号から最高裁令和5年5月17日第二小法廷決定■論点婚姻費用分担の審判において、推定を受けない嫡出子の監護に要する費用が含まれるか否かが問題…

(巻三十八)尾で払ふ程の悩みや竈猫(山内健治)

12月2日土曜日 (巻三十八)尾で払ふ程の悩みや竈猫(山内健治) 晴れ。朝家事は特になし。細君は白鳥生協へ出かけた。まだ迷うらしいが、無事帰宅。 昼飯喰って、一息入れて、散歩は図書館。平日は爺の溜まり場になっている閲覧室だが、今日は高校生風が五、六…

「去年今年を生きる - 嵐山光三郎」ちくま文庫 年をとったら驚いた! から

「去年今年を生きる - 嵐山光三郎」ちくま文庫 年をとったら驚いた! から一年のうちで一番楽しい日が大晦日である。各月の「みそか」の最終の日で、年越しそばを食べているうちに近くの寺の鐘がゴーンと鳴って新年となる。元日になると、旧年のことは忘れて…

(巻三十八)友見舞ふチューブの数や暮の秋(神村謙二)

12月1日金曜日 (巻三十八)友見舞ふチューブの数や暮の秋(神村謙二) 曇り。朝家事は洗濯と掃除機がけ。その後生協で買い物。毎月1日はデポジット一万円で百ポイント付くとのことで一万円入れた。ポイントで菓子を買ってはならぬと言われている。デポジット額…

「過去を振りむいたところで - 伊集院静」ひとりをたのしむ 講談社 から

「過去を振りむいたところで - 伊集院静」ひとりをたのしむ 講談社 から人間はどこかで、己の安堵、こころが安住できるものを求める生きものなのかもしれない。そのイイ例が、何かに自分が属していることで得る安心があるらしい。田舎から都会へ出て来た人が…

(巻三十八)レースカーテン開きて火星を遠望す(綱徳女)

11月30日木曜日 (巻三十八)レースカーテン開きて火星を遠望す(綱徳女) 晴れ。朝家事はなし。細君が買い物に行き、オンシジウムという花を買って帰る 昼飯喰って、一息入れて、学術ビデオを観る。分かるところが少しはある。いわゆる高地トレーニングみたいな…