(巻三十四) あきらめてゆらりと豆腐桶の中(出口とき子)

(巻三十四) あきらめてゆらりと豆腐桶の中(出口とき子)

8月17日水曜日

ミカンの鉢に水を遣りに行き、側に蝉の骸をみとむ。ビニール袋に入れてゴミ出しのときに持っていくことにした。鳴き切ったいい人生だったのではないかと勝手に思う。いがったね。

蝉の屍の鳴き尽くしたる軽さかな(大倉郁子)

昼寝して、3時半ころから歯医者に行く。いつもの衛生士さんが丁寧に歯の掃除をしてくれたが、気持ちのよい仕事ではあるまい。虫歯予防の薬を塗ったとかで30分は飲食不可とのことだった。仕方がないのでどこにも寄らずに帰宅した。

歯医者への行き帰りに都住2、都住3に寄り猫たちに遊んでいただく。花子は抱いてあげるとよろこんでゴロゴロと喉を鳴らしている。帰りに花子さんの様子を見に立ち寄ったら第三の婆さんが花子と遊んでいた。その婆さんのそばにいた花子が私の方に寄ってきたのでいつものように膝の上に上げて撫でて遣りながら、その婆さんと雑談。その婆さんも自宅に一匹野良崩れがいるらしい。猫好きの婆さんはそこいらにいる。第三の婆さんはパトロン婆さんや友達婆さんより歳は大婆さんに違いない。手押し車でやっと歩いているようで、これから銭湯だそうだ。体に歳は顕れているが頭は冴えているし、眼も耳も不自由なしだ。「おにいさんは猫の気持ちが判るのね」とおにいさんにならせていただいた。婆さんたちを呼ぶときは姐さんと呼ぼう。

おばさんを姐さんと呼ぶ懐手(岸本尚毅)

願い事-プッツンでお願いします。無駄に生きて辛い思いをするよりは、今でしょ!

The more I learn about people, the more I like my dog. Mark Twain

私は猫に置き換えだ。