2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「はじめに 『芭蕉の旅は秘密だらけだ』- 嵐山光三郎」芭蕉の誘惑 から

「はじめに 『芭蕉の旅は秘密だらけだ』- 嵐山光三郎」芭蕉の誘惑 から 芭蕉の名前を最初に知ったのは中学三年の国語の授業で、教師より『奥の細道』第一章「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり。・・・・・」を暗唱させられた。そのときは意味…

(巻十六)鶯もこちらへござれお茶ひとつ(村上元三)

10月18日水曜日 くだんの通り、午前徘徊、午後受講で一日を過ごした。有り難いことである。 医師から医師への紹介状には、「極小粒が認められる。本人が先々の心配をして処置を希望しているのでよろしく。」程度のことが書いてあった。有り難いことであ…

ご内聞に-佐倉城趾徘徊ー其の四

国立歴史民俗博物館を出て佐倉城趾を巡った。案内板によれば、徳川幕府開闢の頃の重臣土井利勝が築城したそうで、その後、堀田氏が城主であったとのことだ。 明治維新後、陸軍の連隊の駐屯地となり、その際に城郭建造物は全て取り壊されたそうで、何一つ残っ…

ご内聞に-佐倉城趾徘徊ー其の三

外濠をわたり、だらだら坂を昇ると何の飾りもない、国立博物館らしいデザインの建物がある。おそらく、建立当初は無かったであろう「歴博」の金属の銀色の安ピカ文字が質屋の看板の如く高い位置に貼り付けられているのは、何ともいただけない。 一般展示の入…

ご内聞に-佐倉城趾徘徊ー其の二

京成本線の成田空港行き特急は都心とは反対に向けで走るが、結構込み合っていて座れない。ドアにもたれて車窓から景色を眺めていると京成八幡駅に停車した。なんと停車したドアの真ん前に“大黒屋”があった。大黒屋は永井荷風が生前最後に目撃された料理屋で…

ご内聞に-佐倉城趾徘徊ー其の一

今日は成田空港の貨物地区で午後から開催される動物検疫所の説明会に出掛けることにした。この11月1日から新たに検疫対象に含まれることになった乳製品の検疫手続きの説明会である。 幸いなことに、ここのところの雨続きの天気が今日に限って秋晴れになっ…

(巻十六)眼を先へ先へ送りて蕨採る(右城暮石)

10月17日火曜日 NYTでジャンボ機(ボーイング747)について、現役パイロットが書いた回想記事を読んでいる。 アメリカでもいよいよジャンボの旅客機が姿を消すそうである。 1969年に就航したとのことだが、私が1971年に羽田空港のターマック…

(巻十六)逆立ちをして春愁の血を正す(津田このみ)

10月16日月曜日 冷たい雨 冷たい雨にうたれて 街をさまよったの もうゆるしてくれたっていい頃だと思った 部屋にもどってドアをあけたら あなたの靴と誰かの赤い靴 嫌な雨ですが、耳からハイ・ファイ・セットのミュージックをぶちこんで明るく出掛けた。…

(巻十六)猪突して返り討たれし句会かな(多田道太郎)

10月15日日曜日 もう扇風機は要らないだろう。並べて、掃除して、押入れにしまった。 扇風機うしろ寂しき形して(伊藤広平) という句もあるが、家電品の中では扇風機は長寿品であろう。戦前にもあった。兎に角電気製品の中の古兵(ふるつわもの)であろう。…

(巻十六)秋風や歩くと決めしときにバス(稲垣きくの)

10月14日土曜日 区役所からインフルエンザの予防接種の案内と高齢者割引券が届いていた。 まだ暫くは、雑踏紛れ満員電車に乗るので接種することにした。そこで昨日亀有駅近辺の医院に電話したが、品不足とのことで、一見の客にいたさないと云うつれない…

Amazon’s prodigious tolerance for failure - David Streitfeld (アマゾンの失敗に対する巨大な我慢力)

Joke all you want about drone-delivered kale and arugula. Amazon’s $13.4 billion bet to take on the $800 billion grocery business in the United States by acquiring Whole Foods fit perfectly into the retailer’s business model. Unlike almost…

(巻十六)点滴の落つ先に見ゆ夏の雲(坂東彌十郎)

10月13日金曜日 今日は13日の金曜日だ。雨は降ってきたし、気を付けて行動することにしよう。 そんなことを考えながら、午後お役所に届け出にうかがった。 出来の悪い書類をなんとか受理していただいたあと、ちょっとした雑談に及んだが、ご担当のKさ…

Why cutting carbs is so hard - by Gary Taubes (炭水化物摂取調整)

If a taste of dessert ignites a craving for more, the culprit may be insulin I’ve been eating a high-fat, carb-restricted diet for almost 20 years, since I started as an experiment when investigating nutrition research for the Journal Scie…

Train ad beauty

A home appliance company’s advertisement introduces a stereotype of a young, lovely, wife. It is not only her facial expression but also her posture, such as the leaning body and the angle of her face, tells what is the accepted “Kawayui” …

(巻十六)新涼や夏炉冬扇の如き仁(足立威宏)

10月12日木曜日 昨日の歩数は17000歩を超えていた。加えて魚三酒場で食べ過ぎた。帰宅して夕食もご機嫌を損なわないように残さず食べたので消化疲れも出たようだ。 何と幸福な日々であろうか!(メメントモリ) 食べ過ぎ、歩き過ぎが原因とは思えな…

The Mannen Bashi bridge and my high school

Yesterday afternoon, I went to the bridge crossing the Onagi cannal at the very last point where the canal joins the Sumida Gawa River. The bridge was built in 1930. Its steel structure has profound feeling as well as nostalgic. My high sc…

(巻十六)ぬぎすてよ人の心の蛇の衣(井上井月)

10月11日水曜日 昨晩、ラジオ第二放送のカルチャーアワーで耳にした、“メメントモリ”をネットで調べてみた。「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな。」と云うことと書いてあった。中島義道先生の“どうせ、死んでしまうのですから、”もこの辺りのこと…

軽く徘徊、萬年橋、常磐、高橋夜店通り、墨田工業高校(其の四)

昔の校舎は建て替えられてしまい、具体的に懐しむ物はないが、兎に角その場所にあった学校に通い、過ごした“スポット”にいることが何か嬉しかった。 ちょうど下校時で男子生徒が、あの頃どうように、バンカラと云うかだらしないと云うか、制服を着崩して出て…

軽く徘徊、萬年橋、常磐、高橋夜店通り、墨田工業高校(其の三)

常磐を進んで、清澄通りに至る。かつては都電23番、柳島と月島を結ぶ路面電車の停留所“たかばし”があった。 ここからはかつての通学路である。 五十年近い昔から高橋の商店街はアーケイドであった。往路も復路も小泉と歩くことが多く、三年生も後半に入る…

軽く徘徊、萬年橋、常磐、高橋夜店通り、墨田工業高校(其の二)

萬年橋も昔の鉄橋である。清澄庭園側の橋のたもとから渡り、芭蕉庵への路地がある向かい側に渡り切った。清洲橋の優美な橋影も望むことができる。 萬年橋を渡り二筋ほど進み、右に折れて常磐の家並みに入った。余計なお世話であるが、荷風の作を再度紹介いた…

軽く徘徊、萬年橋、常磐、高橋夜店通り、墨田工業高校

橋の番である。萬年橋を見て、荷風の「雪の日」の舞台である常磐を通り、高橋(たかばし、とにごる)の夜店通りを抜けて、母校である都立墨田工業高校に参拝する行程とした。 萬年橋は隅田川にそそぐ小名木川(小名木運河)に架かる橋で、隅田川に合流する直…

「遠野物語 序 柳田国男」新潮文庫 遠野物語 柳田国男 から

「遠野物語 序 柳田国男」新潮文庫 遠野物語 柳田国男 から 此(この)話はすべて遠野の人佐々木鏡石君より聞きたり、昨明治四十二年の二月頃より始めて夜分折々訪ね来り此話をせられしを筆記せしなり。鏡石君は話上手には非(あら)ざれども誠実なる人なり…

(巻十六)死支度致せ致せと桜かな(小林一茶)

10月10日火曜日 物流は今日も止まるを許されずまはりつづける魚のごとし(渋谷史恵) どうでもよいことですが、10月8日から通関手続きがかなり変わります。 先ずはNACCSと云う航空・海運の国際物流と通関手続きを処理している電算システムがアップ・グ…

(巻十六)雪吊や旅信を書くに水二滴(宇佐美魚目)

10月9日月曜日 桜の葉の落ちるのは早い!区の業者が落ち葉の始末をしていた。桜の木をこんなに身近に日々見たことはなかったが、 桜には毛虫あり落ち葉ありで大分手が掛かるようだ。 落葉舞ふ流派それぞれ面白し(柳ケ瀬正昭) 午前中は、生協の開店を待っ…

(巻十六)仕事着の男ばかりの月見かな(菊池義春)

10月8日日曜日 百貨店へゆくのが旅行だつたころ屋上にいた一頭の象(藪内眞由美) 本当は今日は細君と銀座に出掛け金塊を買う予定であったが、金の相場が下降気味なので今日のところは見合わせて近所のモールでショッピングといたした。 入店を禁じられたる…

Fossils drive back start date for humans - by Carl Zimmer (ホモサピエンスの起源)

Finds in Morocco suggest Homo sapiens is actually about 300,000 years old Fossils discovered in Morocco are the oldest known remains of Homo sapiens, a finding that rewrites the story of mankind’s origins and suggests that our species evol…

(巻十六)徘徊の父と無月の庭に立つ(柴田千晶)

10月7日土曜日 愛宕山の石段登りでは日頃使わない部位を使ったようで、尻の肉が痛い。加えて今朝はふくらはぎがこむらがえりし、痛みで目が覚めた。 鳥葬図見た夜の床の腓(こむら)返り(伊丹三樹彦) 痛みが治まり、うとうとして目覚めると勃起していた。久…

2/2 For a safer slide, feet-first may be best choice - by Jere Longman (スライディングは手からか足からか)

Managers generally discourage players from sliding headfirst at first base and home plate, but there are exceptions depending on the particular play. The widespread feeling is that major leaguers should make their own decisions in the mome…

(巻十六)流れ星恋は瞬時の愚なりけり(富士真奈美)

10月6日金曜日 今年は航空貨物業界の景気が良いようでおこぼれに与れるようだ。三千円やるから一杯やんなさいと云う社長さまからのメッセージが配信されていました。個人へのお小遣いではなく職場単位の催しに限るとのことでした。 羊煮て兵を労ふ霜夜か…

1/2 For a safer slide, feet-first may be best choice - by Jere Longman (スライディングは手からか足からか)

Study suggests players more likely to be injured with headfirst dives Mike Trout, the Los Angles Angles’ center fielder and perhaps baseball’s best player, drew a walk here last week, trotted to first base and put on a protective sliding g…