(巻三十一)チューリップ花びら外れかけてをり(波多野爽波)

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(巻三十一)チューリップ花びら外れかけてをり(波多野爽波)

12月20日月曜日

2時に高輪で約束があり、早めに家を出た。先ずはJR有楽町駅構内の大黒さまに詣でて今年の一病息災を謝すことにする。経路は色々あるが千代田線直通で日比谷駅まで行き、JR有楽町駅まで歩いてみることにした。

亀有駅を1204時の電車の先頭車両に乗ったが、ところどころの吊革に人がいる程度の混み具合であった。

1231時ころ日比谷駅に到着。都心まで30分か!降りて地上に上がり日比谷交差点を渡って水鳥の遊ぶお堀を一撮いたす。

鴨の中の一つの鴨を見ていたり(高浜虚子)

かつて朝食を摂った電気ビル裏のプロントは健在だか、向かいのスバル座は「よしもと」の演芸場になったようだ。

日比谷口からJR有楽町駅構内に進入いたし、大黒さまを訪ねるもお姿が見当たらず。駅員さんに何処におわすか大黒さまは、と尋ねると、京橋口の改札口へお引越しなされたとのこと。

探し探して辿り着くと、まあなんと流行り病対策でかアクリル板で囲われてしまっていて御身を祓うことはおろか、木の温もりを感じる事さえできない有り様だ!更に駄目押しは賽銭箱の撤去である。浄財お断りなのである。鞄の中の一年間貯めた一円玉五円玉はお収めいただけない。諸般の事情だそうだが寂しく思いつつ山手線外回りに乗った。

大黒天御身拭ひて微笑給ふ(斎藤栄峰)

とはならず。

今日の旅のもう一つの楽しみはJR高輪ゲートウェイ駅を利用することだ。この駅も山手線と京浜東北線が並走するが、ホームは品川駅と同様で内側つまり山側の1面2線を山手線が使い、外側つまり海側の1面2線を京浜東北線が使っている。駅舎は隈研吾氏の設計だそうだ。天井が高いが、駅ナカのスペースが取りにくいのではなかろうか?スタバがあるが改札口の外になる。

十二月山手線の安堵感(田中いすず)

改札口を出ると開発工事現場だ。山手線を海側に移設し、地面を山手線の内側にして値をつり上げたのであろう一等地が広がっていた。

予定通り約束時間の45分前に下調べしておいた都ホテルの喫茶に入る。ホテルの珈琲だから結構いい値段だろうと踏んで入ったが、400円で済んだ。

面談を終えて、都営地下鉄泉岳寺駅に向かい、そこから京成立石を目指す。

立石で一杯を目論んだのだが、3時半ではまだやっている店が少なく、モツ焼き屋は見つからない。なにかずいぶんショボンとしてしまった感じである。立石にはもう立ち寄るまい。気を取り直して亀有駅行きのバスに乗る。

結局、亀有新道沿いの一力でタン、カシラとなった。

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。

I no long force things. What flows, flows. What crashes, crashes.

というのに顔本で出会った。