2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻三十四) 君生かしし管はずされぬ青葉騒(池田瑠那)

(巻三十四) 君生かしし管はずされぬ青葉騒(池田瑠那) 10月16日日曜日 朝家事、特になし。細君は生協に出かけて、ついでに秋明菊と孔雀草という花を買ってきた。孔雀にしては地味でよろしい。 帰宅した細君が「今日のうちに洗濯しちゃいなさい!」と決断し…

「「日常会話」という幻想 - 黒田龍之助」外国語の水曜日再入門から

「「日常会話」という幻想 - 黒田龍之助」外国語の水曜日再入門から外国語学習の目指すレベルとして、「日常会話ぐらいは」という人がいる。甚だあいまいな表現だが、これはいったい何を意味するのだろうか?外国語の運用能力にもいろいろある。挨拶しかできな…

(巻三十四) 診断の言葉にごして花をいふ(佐藤斗星)

(巻三十四) 診断の言葉にごして花をいふ(佐藤斗星) 10月15日土曜日 マリさんとエミーさんの誕生日でお祝いをポスト。鉄道は150年だが、彼女たちは60年超えあたりだろうか。 家事は台所の換気扇のフィルター交換と和室の窓枠の破損した結露防止スポ…

「オモシロいって何だ(抜書) - 山藤章二」ヘタウマ文化論から

「オモシロいって何だ(抜書) - 山藤章二」ヘタウマ文化論から ずっと昔から、「一芸に秀でる」ということは、他人より抜きん出てウマくなることだった。「ウマい」の反対語は「ヘタ」。上達するとは、ヘタな所からウマい所へ上[のぼ]ってゆくことと決まってい…

(巻三十四) 茸がりやあぶない事に夕時雨(芭蕉)

(巻三十四) 茸がりやあぶない事に夕時雨(芭蕉) 10月14日金曜日 秋雨や線路の多き駅につく(中村草田男) ということで鉄道150年おめでとうございます。 朝家事は洗濯で三日分。午前中は雨が降っていたが、昼近くになり外干しができた。 昼飯喰って、昼…

「[手記]夫・山田風太郎の臨終まで - 山田啓子」

「[手記]夫・山田風太郎の臨終まで - 山田啓子」もともと体が丈夫ではなかったこともあって、四十代、五十代の時から「僕はあともう五年の命」というのが主人の口癖でした。推理作家の土屋隆夫さんの勧めで建てた山荘が蓼科にあるんですが、「冬の一番寒い…

(巻三十四) 両の手に朝茶を握る寒さかな(杉風)

(巻三十四) 両の手に朝茶を握る寒さかな(杉風) 10月13日木曜日 朝家事。扇風機5台を拭いて片付けた。今年買った安物は首が縮まず押入れに収まらず。安物は安物だ。しかし扇風機だって贅沢品だったのだ。生家に扇風機はなかった。 扇風機さみしい道具か…

「私の人間味 - 松尾スズキ」人生の謎について から

「私の人間味 - 松尾スズキ」人生の謎について から自分は親戚というものが苦手である。肉親すらも歳をとればとるほど嫌になっている。血がつながっている、というのが生理的に気持ち悪いのである。どこか似ているというのが許せないのである。それが人とし…

(巻三十四)じやんけんで負けて蛍に生まれたの(池田澄子)

(巻三十四)じやんけんで負けて蛍に生まれたの(池田澄子) 10月12日水曜日 朝家事は拭き掃除だけ。買い物に行き、みりん、料理酒、酢、きゅうりを買う。戻ってパンを買い忘れたので文句を云われる。 昼飯喰って、昼寝して、散歩。 二丁目のリハビリ病院前…

「曾良の随行記 - 井伏鱒二」還暦の鯉 講談社文芸文庫 から

「曾良の随行記 - 井伏鱒二」還暦の鯉 講談社文芸文庫 から先年、私は松尾芭蕉の「奥の細道」と曾良の「奥細道随行記」を読みくらべながら、一茶のいわゆる奥の細道の杖の跡を巡る旅を真似た。「奥の細道」は、旅行記というよりも私小説と見るべきだという説も…

(巻三十四) 芋虫の知恵のたかだか死んだふり(後藤比奈夫)

(巻三十四) 芋虫の知恵のたかだか死んだふり(後藤比奈夫) 10月11日火曜日 朝家事。洗濯、毛布・布団干し。米二キロほかの買い物。予報より更に好天で布団干しまでできた。 昼飯喰って、昼寝して、散歩。 図書館で返却して、都住3へ。サンちゃん、フジち…

「被疑者が出したごみの回収行為について令状によらない違法な捜索・差押えに当たるとされた事例 - 駒沢大学准教授田中優企」法学教室2022年7月号

「被疑者が出したごみの回収行為について令状によらない違法な捜索・差押えに当たるとされた事例 - 駒沢大学准教授田中優企」法学教室2022年7月号東京高裁令和3年3月23日判決平成30年(う)第1390号わいせつ略取誘拐、強制わいせつ致死、殺人、死体遺棄…

(巻三十四) 図書館に知恵の静けさ冬灯(秋尾敏)

(巻三十四) 図書館に知恵の静けさ冬灯(秋尾敏) 10月10日月曜日 朝家事は特になし。ゴキブリの罠家を2軒建てた。2軒回収したがアホは居らず。 脳をフリーにするとろくなことがないので英聴で拘束。 午前中に集中したのは、 BBC Crowd Science. Are big-…

「猫の道 - 水木しげる」作家と猫

「猫の道 - 水木しげる」作家と猫僕が関西から東京にやってきて調布の寺のうしろに居をかまえた頃のことだった。寺と家との境界線とおぼしき草むらに五センチばかりの小さな道みたいなものがついていた。なんだろうと思ってみていると(その頃仕事場はその小…

(巻三十四)うかうかと生て霜夜の蟋蟀(二柳)

(巻三十四)うかうかと生て霜夜の蟋蟀(二柳) 10月9日日曜日 曇り。トレナー着用。朝家事は拭き掃除、洗濯。風呂・シャワーを1度上げた。外出シャツ3枚のアイロンがけ。 午後は雨になりそうなので午前中に散歩。図書館で手に負えなかった本を返却し、都住…

「めざし - 立原正秋」日本の名随筆12味から

「めざし - 立原正秋」日本の名随筆12味から五月の晴れた午前でもよい。あるいは十月の静かな午前でもよい。十時頃目をさまし、庭に七輪を持ちだし、前日生干にした目刺を焼いてみたまえ。五月なら目刺の銀色の肌に青葉が照りかえすだろう。十月なら庭の落…

(巻三十四) 生死みなひとりで迎ふ冬木立(倉橋羊村)

(巻三十四) 生死みなひとりで迎ふ冬木立(倉橋羊村) 10月8日土曜日 朝は曇り。トレナーを着てちょうどよい気温。 曇りながら洗濯物を外に干した。午後の3時に取り込んだが、一応乾いたようだ。他に朝家事としては、結露拭きに使った雑巾を洗って絞って外…

「詩人 井伏鱒二 - ねじめ正一」読むところ敵なし から

「詩人 井伏鱒二 - ねじめ正一」読むところ敵なし から最近になって、井伏鱒二の『厄除け詩集』を読んだ。井伏さんの小説は大好きで、「山椒魚」にしても「シグレ島叙景」にしても年に何度かは読まずにはいられないほどなのに、詩を読むのはこれがはじめてであ…

(巻三十四) 誤診かも知れず霜夜の道かへる(小坂蛍泉)

(巻三十四) 誤診かも知れず霜夜の道かへる(小坂蛍泉) 10月7日金曜日 今日も雨の一日になりそうだ。 細君の4回目副作用は軽いようだ。腕の痛みはあるが発熱はないとのこと。9時過ぎに検温したら6度8分。よかった、よかった! 私の方は気温が十一月並み…

「「セカンド7番」の心意気 - 江田智昭」お寺の掲示板諸法無我から

「「セカンド7番」の心意気 - 江田智昭」お寺の掲示板諸法無我から《セカンド7番で死んでいく(芸人オードリー若林)》『あちこちオードリー』(テレビ東京系)という番組内でお笑い芸人の若林正恭さんがこんなことをおっしゃっていました。セカンドの7番って…

(巻三十四) 雑用が唯一の仕事麦の秋(笹村民雄)

(巻三十四) 雑用が唯一の仕事麦の秋(笹村民雄) 10月6日木曜日 今朝も雨。 うつくしや上から下へ秋の雨(上田信治) 細君は4回目を射ちに出かけた。新しいのが回ってくるのを待っていたのだが、更に新しいのが出回るのを待とうかと迷った末に出かけて行った…

「躁うつ病 - 春日武彦」私家版精神医学事典 から

「躁うつ病 - 春日武彦」私家版精神医学事典 から〔北杜夫〕前項で触れた『島尾敏雄作品集(全5巻)』の全巻解説は評論家・奥野健男が担当しており、その奥野と麻布中学以来深い交友を保っていたのが北杜夫であった。北杜夫(1927~2011)は作家であると同時に…

(巻三十四) 動き出すまで青鷺につき合へり(井上恵美子)

(巻三十四) 動き出すまで青鷺につき合へり(井上恵美子) 10月5日水曜日 季節変わった感。Tシャツをやめて肌着と長袖にした。朝は雨。 朝家事。掃き掃除と洗濯。洗濯は部屋干し。 昼くらいまで、Tシャツにしておけばよかったと思う室内気温。 昼飯喰って、…

(巻三十四) 枕木の遠目密なり梅雨きざす(対馬康子)

(巻三十四) 枕木の遠目密なり梅雨きざす(対馬康子) 10月4日火曜日 家事、特になし。読む本もなし。聴くものはあるので専ら英聴、時々マージャン。手に負えない心の動きを縛り付けるにはマージャンがよい。パチンコ中毒もそういうことではなかろうか? 昼…

(巻三十四) 冷し酒五臓の一つ病んでをり(石井信生)

(巻三十四) 冷し酒五臓の一つ病んでをり(石井信生) 10月3日火曜日 朝家事。拭き掃除、台所キャビネットの側面、キッチンボード、冷蔵庫の各側面の雑巾がけ。洗濯。アイロンがけ。雑巾がけはイスに上って高いところも拭いたが、いつまで出来るやら? つい…

(巻三十四) 月仰ぐ俗の俗なるお寺かな(長谷川櫂)

10月2日日曜日 今月の蓮光寺の御言葉です。それはそうなんだろうけれど宝くじにでも当たらない限りいい方に転がることはない。これから先、悪い方に転がることは大いにあり得る。 All's well that ends well. 天高く寺の掲示や出来不出来(拙句) 朝家事、…

KITCHEN ESSENTIALS The SCIENCE of COOKING - Dr.Stuart Farrimond

The SCIENCE of COOKING - Dr.Stuart FarrimondKITCHEN ESSENTIALSAn essential guide to KNIVESA few select knives meet most kitchen needs.Many chefs consider good-quality, durable, sharp knives among their most prized possessions.How knives ar…

(巻三十四) 漢字ひとつ調べてをれば虫の声(篠原京子)

(巻三十四) 漢字ひとつ調べてをれば虫の声(篠原京子) 10月1日土曜日 TEDからお薦め番組が届いた。Happinessに関する演題が多い。“Want to be happy? Stay in the moment.”を聴いてみよう。刹那を生きるということかな?聴いていると何かをしているときのM…

「夜長 - 楠本憲吉」日本の名随筆72夜 から

「夜長 - 楠本憲吉」日本の名随筆72夜 から秋たけなわの頃は、旧暦でいうと「長月」である。こうした月の古名を、そのまま現在の暦に当てはめるのを、私はあまり好まない。つまり、その古月にたずさわっている季節感が、およそ一カ月ほどずれてしまって、言…

(巻三十四) 葛飾にむかしをおもふ彼岸かな(永井荷風)

(巻三十四) 葛飾にむかしをおもふ彼岸かな(永井荷風) 9月30日金曜日 朝家事-拭き掃除、毛布干し、洗濯物干し。ドラッグストアへ行き防虫剤、入浴剤などを買い、自分用の単4も買う。 昼飯喰って、昼寝して、散歩。 図書館に寄って返却。都住3を覗く。サ…