2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻ニ十八)つじつまの合わぬ話や蜆汁(石田香枝子)

(巻ニ十八)つじつまの合わぬ話や蜆汁(石田香枝子) 1月17日日曜日 暖かい日のは一日だけで又冬に戻った。 彼奴が定期的に部屋に入ってきて窓を開け放ち、せっかく体温で温めた空気を外に只で出してしまう。換わりに外の冷たい空気を取り込んで善行をしたよ…

犬棒辞典3

犬棒辞典3 『寡聞[かぶん]=見聞がせまいこと 《時間には、いろいろな種類がありそうな気がする。それなら、時間の適当な分類が、どこかにありはしないかと思って探してみたが、まだ見つからない。時間に関する議論は、おびただしい数に達するであろうか…

「透脱道元(抜書) - 上田三四二」新潮文庫 この世この生 から

「透脱道元(抜書) - 上田三四二」新潮文庫 この世この生 から 用便の作法は詳細をこえてほとんど煩瑣[はんさ]にわたっている(「正法眼蔵・洗浄」) 東司[とうす](厠)に行くにはかならず手巾[しゆきん]を携え、手巾は二つ折りして左臂[ひだりひじ]に…

(巻ニ十八)冬服の紺ネクタイの臙脂かな(久保田万太郎)

(巻ニ十八)冬服の紺ネクタイの臙脂かな(久保田万太郎) 1月16日土曜日 暖かきこと喜び合ふばかり(高橋とも子) と少なくとも今日一日は暖かかった。明日からはまた寒いらしい。 散歩: 再開した図書館に出かけた。予約で取り寄せた図書も自分で貸出し手続き…

Waterfront Weekly

Waterfront Weekly 経産省―貿易管理―電算申請(NACCS)手続き改正周知 1月15日 METI’s Trade Control Office announces that certain protocols regarding with the license application, filing and reporting through NACCS (an online Export/Import proc…

2/2「亭主は単なるヒモなのか、ライオン - 竹内久美子」浮気人類進化論 から

2/2「亭主は単なるヒモなのか、ライオン - 竹内久美子」浮気人類進化論 から ライオンが、特にオスが強いというのは本当だろうか?もしそうだとするなら、彼らはいったいいつ、我々に百獣の王たる所以を示してくれるのだろう。 しかし、その前にライオンの…

(巻ニ十八)しがみつく力やのこす蝉のから(此筋)

(巻ニ十八)しがみつく力やのこす蝉のから(此筋) 1月15日金曜日 細君のガラケイからガラホへの切換が午前中で終わる。世の中が5Gと騒いでいる時に4Gにやっとたどり着いたのだが、それではいけないのか?便利さについていけない不便さか。 仮の世に取り…

1/2「亭主は単なるヒモなのか、ライオン - 竹内久美子」浮気人類進化論 から

1/2「亭主は単なるヒモなのか、ライオン - 竹内久美子」浮気人類進化論 から ライオンは古くから百獣の王として崇敬の的になってきた。人々がその強さにいかにあこがれたかは、王家の紋章など、権威の象徴として広く用いられてきたことからもよくわかる。ま…

(巻ニ十八)しがらみ(柵)を抜けてふたたび春の水(鷹羽狩行)

(巻ニ十八)しがらみ(柵)を抜けてふたたび春の水(鷹羽狩行) 1月14日木曜日 ラ・ニーニャが緩んだとかで少し寒さが緩んでくれた。寒さを厳しく感じるのは歳を取ったせいばかりなかったようだ。 現世に借り無きように炉を塞ぐ(出口善子) 散歩: 高校コースを…

2/2「東京年中行事 - 永井荷風」河出書房新社 生誕135年・没後55年永井荷風 から

2/2「東京年中行事 - 永井荷風」河出書房新社 生誕135年・没後55年永井荷風 から 九月 朔日旧暦七月二十六日即月待の宵なり人々愛宕山九段坂湯島の高台に登りて深夜の月を待つこと全く廃れたるにはあらねどかの高輪酒楼の雑踏品川娼家の賑は唯当時の錦…

(巻ニ十八)冬木立貝になりたい人ばかり(大牧広)

(巻ニ十八)冬木立貝になりたい人ばかり(大牧広) 1月13日水曜日 血圧の方の定期検診に参る。先生の測定で120-80という数値だからすごくよろしいのでしょう。医院も薬局もガラガラで一時間かからずに終わる。 最寄りの図書館が夏からの改修工事を終わ…

1/2「東京年中行事 - 永井荷風」河出書房新社 生誕135年・没後55年永井荷風 から

1/2「東京年中行事 - 永井荷風」河出書房新社 生誕135年・没後55年永井荷風 から 五月 五月朔日都人衣を更う教坊の児女これを移替という。二日八十八夜別霜とて此夜より霜気全く消ゆ。五日端午家々幟を立て人形を飾る十軒店を始め三越白木屋呉服店にて…

(巻ニ十八)善人と察して停る赤蜻蛉(町田蚕子)

(巻ニ十八)善人と察して停る赤蜻蛉(町田蚕子) 1月12日火曜日 今朝もまた瞑目せずに目が覚めた、めでたくもありめでたくもなし。 雪は降らなかったようだ。 午前の活動は細君のガラケイからガラホへの転換お手伝いで住所録の赤外線転送のお手伝いでした。…

「株主総会招集通知後の開催日時・場所の変更の可否 - 法政大学潘阿憲教授」法学教室10月号No481

「株主総会招集通知後の開催日時・場所の変更の可否 - 法政大学潘阿憲教授」法学教室10月号No481 大阪地裁令和2年4月22日 【論点】 ①株主総会の招集通知が発出された後に、開催日時および場所を変更しることができるか。②例外的に許容されるとした場…

(巻ニ十八)罰当たり言はれて目覚む残暑かな(内山秀隆)

(巻ニ十八)罰当たり言はれて目覚む残暑かな(内山秀隆) 1月11日月曜日 天気予報も空模様も雪催ひでありますな。 雪降るとラジオが告げている酒場(清水哲男) 雪の前にはパンが売り切れになるので午前中に生協にパンを買いに出かけた。 写真は三年前の今ごろ…

「死も遺伝的プログラムの一環 - 日高敏隆」死をめぐる50章 から

「死も遺伝的プログラムの一環 - 日高敏隆」死をめぐる50章 から じつはぼくは、直接に人が死ぬところに出会ったことがない。人がついに息を引き取って、ああ、死んでしまった、と感じる場面に立ち会ったことがないのである。父の場合、祖母の場合、そし…

(巻ニ十八)凩や石積むやうに薬嚥む(大牧広)

(巻ニ十八)凩や石積むやうに薬嚥む(大牧広) 1月10日日曜日 顔本の俳句グループとお散歩グループに駄句と駄写を投稿した。 枯れ枝に なにか訳ある 葉が二枚Two leaves with some reason on the dead branch AIの英訳だが立派なものだ。頭がここまでよく…

「日本への布教(『侍-遠藤周作』の書評) - アンソニー・スウェイト〔小野寺健訳〕」光文社知恵の森文庫 ロンドンで本を読む 丸谷才一編著 から

「日本への布教(『侍-遠藤周作』の書評) - アンソニー・スウェイト〔小野寺健訳〕」光文社知恵の森文庫 ロンドンで本を読む 丸谷才一編著 から 『侍』の英訳が出版されて、すでに六冊の英訳が出たいま、遠藤周作は確実に現存の一流作家の一人となった。一…

(巻ニ十八)永らへてみても良し悪し寝酒かな(未詳)

(巻ニ十八)永らへてみても良し悪し寝酒かな(未詳) 1月9日土曜日 掃除、洗濯、昼飯の支度で午前を終わる。 顔本繋がりのベンジャミンさんの英句から連想し、 寒の鯉姿緋にして静心(駄楽) とコメントいたしたら、“ありがとう”の返信をいただいた。静心は万太…

Waterfront Weekly

Waterfront Weekly 動物検疫―家きん輸入規制報道一覧表1月7日現在 1月8日 Animal Quarantine shares the list of news release on Poultry import ban as of Jan.7, 2021 and provinces of the Netherlands and provinces of Hungary are added to the restr…

「もったいない - 土屋賢二」文春文庫 不良妻権 から

「もったいない - 土屋賢二」文春文庫 不良妻権 から わたしは服装にこだわっているが、まわりからは服装に無頓着だと思われている。原因は明らかだ。まわりに見る目のある者がいない上に、わたしの魅力を引き出す服装が未開発だ。さらに、気に入った服はい…

(巻ニ十八)充電を終えて出てくる木下闇(尾崎竹詩)

(巻ニ十八)充電を終えて出てくる木下闇(尾崎竹詩) 1月8日金曜日 細君が医者に出かけて昼前に帰ってきた。医者は空いていたそうだ。駅前の三井住友銀行の支店が閉店するらしいと云うのが帰宅しての第一声でありました。三菱、みずほとあるが銀行が駅前にあ…

2/2「第五段階/受容(抜書) - E・キューブラー・ロス、鈴木晶〔訳〕」中公文庫 死ぬ瞬間-死とその過程についてON DEATH AND DYING から

2/2「第五段階/受容(抜書) - E・キューブラー・ロス、鈴木晶〔訳〕」中公文庫 死ぬ瞬間-死とその過程についてON DEATH AND DYING から 彼女は明らかに妄想に取りつかれ、幻覚を見、誇大妄想的なことを口走った。その表情には恐怖と混迷が浮かび、スタッ…

(巻ニ十八)江戸留守の枕刀やおぼろ月(朱拙)

(巻ニ十八)江戸留守の枕刀やおぼろ月(朱拙) 1月7日木曜日 午後から南風が強く吹き始めた。散歩から戻ると彼奴が昼寝の床から洗濯物を取り込めとわめく。ついでに二千人を超えたとわめく。とにかく籠って何事も我慢だな。 死にぎわの恍惚おもふ冬籠(森澄雄)…

1/2「第五段階/受容(抜書) - E・キューブラー・ロス、鈴木晶〔訳〕」中公文庫 死ぬ瞬間-死とその過程についてON DEATH AND DYING から

1/2「第五段階/受容(抜書) - E・キューブラー・ロス、鈴木晶〔訳〕」中公文庫 死ぬ瞬間-死とその過程についてON DEATH AND DYING から W夫人は五十八歳の既婚女性で、腹部の悪性腫瘍のために入院し、激しい痛みと不快感を訴えていた。彼女は勇敢かつ堂…

(巻二十八)不祝儀の袋書きをり祭笛(水谷芳子)

(巻二十八)不祝儀の袋書きをり祭笛(水谷芳子) 1月6日水曜日 午前、細君は新しいガラホへの切り換えでオペレーターさんと電話している。オペレーターさんも大変だ。 飼い馴らす携帯電話露の夜(鈴木明) 散歩: コンビニから生協というコースを歩いた。午後2…

駄句類句

2/2「喧嘩人 - 佐藤愛子」日本の名随筆60 愚 から

2/2「喧嘩人 - 佐藤愛子」日本の名随筆60 愚 から こうして書いて来ると、私および私の一家はあまり上等の人間の集りでないことがよくわかるのである。 世に紳士淑女という言葉があるが、それに対して父は自分のことを「野蛮人」といっていた。野蛮人とは…

(巻二十八)日短かやかせぐに追ひつく貧乏神(小林一茶)

(巻二十八)日短かやかせぐに追ひつく貧乏神(小林一茶) 1月5日火曜日 血圧の上がる寒さに入りにけり(駄楽) と云うことで今日が寒の入りだそうです。数値は130-80くらいで上限値に上下共にあと5というところです。 散歩: 読み終った本を返しに駅前ま…

1/2「喧嘩人 - 佐藤愛子」日本の名随筆60 愚 から

1/2「喧嘩人 - 佐藤愛子」日本の名随筆60 愚 から 私はよく喧嘩をする人間として知られている。人の喧嘩の話を聞くのも好きだし、自分の喧嘩を話すのも好きだ。私が喧嘩の話をすると聞く人はみな感心した顔になる。本当に感心しているのではなく、呆れた…